はじめに
オンラインでの商品販売に興味はあるけれど、「難しそう」「費用がかかりそう」と感じて一歩踏み出せない方は多いはずです。
そんな方の強い味方となっているのが、STORES(ストアーズ)というオンラインプラットフォームです。
無料から始められ、専門知識がなくても本格的なショップが作れると評判のサービスです。
この記事では、STORESの基本機能から最新の料金プラン、競合サービスとの比較までを分かりやすく解説していきます。
STORES(ストアーズ)とは?
STORES(ストアーズ)は、個人から法人まで誰でも簡単にネットショップを開設できる国産のECプラットフォームです。
2012年のサービス開始以来、「かんたんに、すぐに始められるネットショップ作成ツール」として、多くのショップオーナーから支持を集めています。
現在では、40万店以上のショップが開設されており、日本国内におけるEC構築サービスの代表格のひとつです。
最大の特徴は、プログラミングなどの専門的な知識が一切不要なこと。
操作画面は直感的でわかりやすく、商品の登録からデザインの設定、注文管理まで、すべてが数クリックで完了します。
スマホからも操作可能なので、パソコンが得意でない人でも問題なく利用できます。
ネットショップをこれから始める方にとって、STORESは始めやすく使いやすい選択肢といえるでしょう。
STORES(ストアーズ)の主な特徴
STORESが多くのユーザーに選ばれる理由は、シンプルな操作性だけでなく、ネットショップ運営を支える多機能なサービス設計にあります。
以下に、特に注目すべき特徴をまとめました。
✅️ デザインテンプレートの豊富さ
あらかじめ用意された数十種類の無料テンプレートから選べるため、専門的なデザインスキルがなくても、見栄えの良いショップがすぐに完成します。
また、配色やレイアウトも簡単にカスタマイズでき、ブランドイメージを表現しやすいのも魅力です。
✅️ 多様な決済方法に対応
クレジットカード決済はもちろん、コンビニ払い、キャリア決済、PayPayなど、幅広い決済手段を提供。
購入者の使い慣れた方法を選べることで、カゴ落ち防止にもつながります。
✅️ 実用的な運営サポート機能
在庫管理や発送通知、注文のステータス管理まで一括対応。
ショップの運営が煩雑にならないよう、管理画面もシンプルに設計されています。
✅️ アナリティクス機能で状況を見える化
売上やアクセス数をグラフで確認できるアナリティクス機能を標準搭載。
ユーザーの動向を把握することで、販売戦略の見直しにも役立ちます。
✅️ 物販だけじゃない柔軟な販売モデル
物理商品の販売に限らず、デジタルコンテンツ、電子チケット、予約商品、定期購入などにも対応。
サービス業やクリエイターにも使いやすい柔軟性があります。
STORES(ストアーズ)の料金プランと新しい選択肢
STORESでは、2025年春のリニューアルにより、料金体系が刷新されました。
これまで提供されていた「フリープラン」と「ベーシックプラン」は終了し、新たに「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2つのプランに再編されています。
フリープラン
月額費用は0円。これまでの無料プランと同様、初期コストを抑えてネットショップを始めたい人に最適です。
販売手数料は5.5%~に設定されており、売上が発生したときのみ費用がかかるスタイル。
小規模な事業者や、副業としての運用にちょうどよく、「まず試してみたい」という方におすすめです。
スタンダードプラン(新プラン)
より本格的に店舗運営を行いたい方に向けたプラン。
決済手数料が低く抑えられており、売上が一定以上見込めるショップにとってはコストパフォーマンスに優れています。
また、「STORES 予約」や「STORES ロイヤリティ」などの上位機能が利用可能で、実店舗とECを統合した運営がしやすくなる構成です。
今回のリニューアルでは、レジ・EC・決済・予約・モバイルオーダー・分析など、店舗運営に必要な7つの機能をひとまとめにした設計がされており、「何から始めたらいいかわからない」という中小事業者にも導入しやすいプラン構成となっています。
参照:STORES、店舗運営に必要な7サービスをまとめた 新プランを提供開始!月額3,300円/決済手数料1.98%〜
STORES(ストアーズ)のメリット・デメリット
STORESは、多機能ながらも初心者にやさしい設計で人気のネットショップ作成ツールです。
ただし、どんなツールにも向き・不向きはあるもの。ここでは、実際に導入を検討する際に知っておきたい「メリット」と「デメリット」を整理して解説します。
STORESのメリット
✅️ 初期費用ゼロで本格的なショップ運営が可能
無料プランを使えば、固定費をかけずにネットショップを開設できます。
販売が発生するまで費用が発生しない仕組みなので、リスクなくECを始めたい人には非常に心強い選択肢です。
✅️ 実店舗との連携に強い
STORESには、ネットショップ運営に加えて、レジ機能や予約管理、モバイルオーダー、ロイヤリティ管理といった実店舗向けの機能もそろっています。
オンラインとオフラインを横断した運営が可能なため、店舗ビジネスとの相性が抜群です。
✅️ 多様な販売モデルに対応
物販はもちろん、デジタルデータや電子チケット、予約販売、定期販売など幅広い商品タイプに対応しています。特に、サービス業やサロン、イベント業などでは、柔軟な運用がしやすい点が好評です。
STORESのデメリット
✅️ デザインの自由度が限定的
あらかじめ用意されたテンプレートを使う形式のため、HTMLやCSSによるカスタマイズには対応していません。
細部にまでこだわったブランディングやUI設計を求める場合は、物足りなさを感じることもあるでしょう。
✅️ 集客支援は用意されていない
楽天市場のようなモール型ECと違い、STORESには集客力自体は備わっていません。
SEOやSNS、広告運用など、自力でのプロモーションが必要になります。
ネット集客に不慣れな方は、サポート体制をどう補うかがカギとなります。
このように、STORESはシンプルで始めやすい一方、売上を伸ばすには「自分でどう活用するか」が問われるサービスです。
手軽さと自由度を重視する方にとっては、非常に有力な選択肢になるでしょう。
他社サービスとの違い:BASEやShopifyとの比較
ネットショップ作成サービスには様々な選択肢がありますが、STORESとよく比較されるのが「BASE」と「Shopify」です。
それぞれの特徴を理解しておくことで、自社に合ったサービスを選びやすくなります。
以下に代表的な違いをまとめました。
サービス名 | プラン名 | 月額費用(税込) | 主な特徴 | 向いている人 |
STORES | フリープラン | 0円 | 基本機能を無料で提供。 ネット・実店舗どちらも対応可。 |
副業・個人でネット販売を試してみたい人 |
STORES | スタンダードプラン | 月額3,300円 | 予約やPOS連携、販売分析など 実店舗との統合運営に強み。 |
オンラインと実店舗を一体化したい小〜中規模事業者 |
BASE | スタンダードプラン | 0円 | アプリで機能を拡張可能。 デザインや機能を自由に追加可。 |
独自性を重視する個人クリエイターや感度の高いD2Cブランド |
BASE | グロースプラン | 月額16,580円 (年払い時) |
販売手数料が抑えられ、 本格的な運用や拡大に対応。 |
安定的な売上を持つEC事業者、運用コストを最適化したい層 |
Shopify | Basicプラン | 月額3,650円 (年払い時) |
多言語・多通貨対応。 越境ECやマーケ機能に強い。 |
海外展開や本格的なECサイト構築を視野に入れている企業 |
※いずれのサービスも、販売時には決済方法に応じた手数料が発生します。
※Shopifyには他にも「Shopifyプラン」「Advancedプラン」などの上位プランがあります。
自社の規模や販売スタイルに合わせて、最適なサービスを選ぶことがネットショップ成功の第一歩です。
目的や成長フェーズに応じて、柔軟に使い分けていきましょう。
まとめ
STORESは、初心者でも手軽にネットショップを開設できるうえに、実店舗との連携や予約機能、定期販売など、拡張性にも優れたサービスです。2025年春にプランがリニューアルされたことで、より明確で柔軟な選択が可能になり、事業の成長フェーズに合わせて使いやすくなりました。
もちろん、カスタマイズ性や集客面では他サービスに優位性があるケースもありますが、STORESは「いますぐ始めたい」「コストを抑えたい」「オンラインと店舗を連動させたい」といったニーズにしっかり応えてくれるプラットフォームです。
ネットショップ運営においては、最初の一歩をスムーズに踏み出すことが何より重要です。まずは自分に合ったツールを選び、小さく始めて、必要に応じて育てていく。それが、成功へのいちばんの近道になるはずです。
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