EC運用

WordPressでECサイトは構築可能?事例や作り方、運用方法の解説

WordPressでECサイトは構築可能?事例や作り方、運用方法の解説

世界で最も利用されているCMSが、「WordPress」です。

一般的にはサイトの管理をはじめとして、記事やブログの執筆などで利用されているイメージがあるかもしれません。しかし、ECサイトもWordPressを利用して作成することができます。

・WordPressでどのようにECサイトを構築できるの?
・WordPressを使うメリットは?

など、さまざまな疑問にお答えすべく、本記事ではWordPressを使ったECサイトの構築方法や利点、欠点について解説します。

WordPressとは

WordPress(ワードプレス)とは、専門的な知識なしでブログやWebサイトの作成及び運営ができるCMS(コンテンツ管理システム)の一つです。

CMSの中でもWordPressのシェアは広く、全世界のウェブサイトにおけるシェアは43.2%、全世界のCMSにおけるシェアは63.3%です。(2023.3.23時点)。
これだけの多くの人がWordPressを利用している理由には以下のものがあります。

・オープンソースであるため、無償かつライセンスフリーで利用できる
・プログラミングの知識がなくても記事の公開や更新ができる
・WrodPressに関する情報がネット上に多く存在し、問題の早期解決が可能

加えて、プログラミングの知識がある方であれば、もっと細かくカスタマイズが可能です。

しかし、WordPressはあくまでブログやWebサイトが主な用途であり、EC向けに開発されたものではありません。

そのため、ECサイトとして活用したいのであれば、「ECサイトに必要な機能やシステム」を搭載しなければなりません。そこで、実際にECサイトとして活用するために必要なシステムや機能について次のパートで具体的に紹介します。

WordPressでECサイトを作る際に必要な機能

前述したように、WordPressはEC向けに開発されたものではないため、WordPressを用いてECサイトを構築するには下記のような機能が必要です。

①カードシステム
②決済システム
③管理システム
④セキュリティシステム
⑤カスタマーサポート機能
⑥マーケティング機能

以下、一つ一つ具体的に紹介していきます。

①カートシステム

カードシステムとは、いわゆる「買い物カゴ」のことであり、ECサイトに必須な機能です。ユーザーが選択した商品を記憶するだけでなく、消費税や送料を含んだ支払い総額を計算したりします。

それに加えて、クーポンやポイントに応じた割引が適応可能かどうか、会員限定サービスに対応できるかどうか、決済確認後のメールを自動で送信できるかどうかなど、見るべきポイントは様々です。

②決済システム

ショッピングカートにある商品を安全に購入、決済するための機能です。決済方法には、カードや銀行振込、代金引換、後払い、電子マネーなど多岐に渡ります。

カートに商品を入れたまま離脱してしまう「カゴ落ち」を防ぐために、ユーザーニーズに応えることができる決済システムを選ぶのがポイントです。

③管理システム

商品情報、在庫情報、受注情報、顧客情報など、ECサイト運営に必要な一連の販売業務を効率化するシステムです。プラグインによって機能は様々ですが、従来の業務を効率化してコストを削減できるプラグインを選ぶことが重要になります。

④セキュリティシステム

ECサイトを安全に運用する上で、セキュリティ対策は欠かせません。ユーザーの個人情報や決済情報などを預かるため、情報漏洩などの事故が起きてしまった場合、信用を失うことになり大きな損失になります。

企業存続の危機に陥るケースもあるので、セキュリティに関しては慎重になる必要があります。

⑤カスタマーサポート機能

電話やメール、チャットなどを通じて、ユーザーからの問い合わせや要望に応える機能です。カスタマーサポートを設けることで、ユーザーがより安心して購入することができたり、ユーザーのニーズに合わせて商品やサービスを改善できたりします。

EFO(入力フォーム最適化)という言葉があるように、単に問い合わせができるだけでは不十分です。カスタマーサポートは売り上げに直結する部分ではないですが、顧客満足度に大きく関わるため、より質の高いコミュニケーションができる設計をしているかどうかが選ぶポイントです。

⑥マーケティング機能

ECサイトの集客や販売促進、データ分析になる機能です。クーポン発券やメール配信などが該当します。機能やシステムの問題で行いたい施策が実行できないケースは少なくありません。効果的なマーケティングを行い、売り上げを伸ばすためにも豊富なマーケティング機能を搭載したシステムを選ぶことがポイントです。

WordPressにEC機能をプラグインで追加する方法

「プラグイン」とは、簡単に言えば、「拡張機能」のことです。WebブラウザやCMSに機能を追加して、使いやすくするためのプログラムがプラグインになります。

インストールしたばかりのWordPressは必要最低限の機能しか持ち合わせていないため、プラグインで機能を追加することで、目的に沿ったWebサイトを構築・カスタマイズします。ECサイトの運営に必要な機能を搭載したプラグインは複数あるため、それをインストール・有効化すれば比較的簡単にECサイトを構築することができるのです。

しかし、顧客データの管理がうまくできず、新規の顧客獲得に向けた施策を実行することが難しかったり、セキュリティ面での不安を抱えていたりするケースは少なくありません。特にセキュリティ面での課題は、顧客の個人情報や決済情報などを扱うEC事業者にとっては大きなリスクです。
もし、長期的なECサイトの運営や売り上げの拡大を目標とするのであれば、「プラグインを用いた構築方法」を採用するかどうかは慎重に検討するのがおすすめです。

上記の内容を踏まえて実際にプラグインを行う方に、おすすめのプラグインを2つ紹介します

Welcart

Welcart

Welcartは、コルネ株式会社が提供するWordPress専用のネットショッピング構築プラグインです。国内NO.1のシェアを誇り、多機能ながら無料で使用できる点がポイントです。標準のままで国内15社のクレジットカード決済サービスが利用できることはもちろん、商品管理や在庫管理、会員管理や受注管理などが可能です。また、モジュールの追加を行うことで、クーポンの発行やダウンロード販売、定期購入自動継続課金も可能です。加えて、Welcartの開発スタッフがECサイトの構築に関する相談に乗ってくれる「Welcustom」も提供しています。

有償拡張プラグインオプションとして、
・WCEX Coupon(クーポン発行プラグイン):16,500円(税込)
・WCEX DL Seller(継続課金・DL商品販売プラグイン):35,200円(税込)
・WCEX Auto Delivery(定期購入プラグイン):27,500円(税込)
・WCEX Reports(売り上げ集計プラグイン):16,500円(税込)
上記の他にも様々なプラグインのオプションが存在します。

WooCommerce(ウーコマース)

WooCommerce

WooCommerceは、アメリカのAutomatic社が提供する無料で簡単にネットショップを構築することができる、ECプラグインのことです。
ECサイト作成サービスのシェア表
WooCommerceは、ECサイト作成サービスでNO.1のシェアを誇ります。
上記グラフは、世界の上位100万のECサイトで、どのようなサービスが利用されているかどうかを計測したものです。(2023年3月21日時点)

数あるECサイトプラグインの中でも、カスタマイズの柔軟性が高いのが特徴です。様々な機能を追加して独自性の高いECサイトを作りたい方におすすめです。WooCommerceに追加できるプラグインは、5万以上もあり下記が一例です。
・多言語化機能
・定期購入商品の販売機能
・顧客リストとメールリストの同期
・AmazonなどのECモールとの連動機能

また、スマートフォンでECサイトを管理するためのアプリが提供されているのもポイントで、Android、iOSの双方で無料でダウンロードでき、ECサイトの商品情報の編集をしたり、注文情報を管理することが可能です。

WordPressと外部のECシステムと連携する方法

WordPressにEC機能をプラグインする以外に、WordPressをコンテンツマーケティングとして使い、決済ページなどは外部のサービスを利用してサイトを構築するのがもう一つの方法です。この場合、WordPressはブログとして商品の紹介を行い、決済ページと連携することで集客を目指します。
外部のサービスを利用することで、セキュリティ面に強くなり、様々な決済サービスに対応することが可能です。以下が代表的なEC構築サービスの紹介です。

Shopfy

shopfy

ShopifyはEC開発・運営のプラットフォームです。ShopifyでECサイトを構築し、WordPressのブログに購入ページを貼り付けることができます。WordPressと連携させるには、Shopifyの管理画面から「購入する」の画面を作成して、WordPressの各ページにボタンを追加するだけです。

BASE

BASE

BASEとは、初心者でも簡単にネットショップを開けるサービスです。特別な知識やスキルが必要ない点、出店するだけでお金がかからない点などから、手軽にショップ運営ができます。APIやプラグインを利用することでWordPressとの連携が可能です。機能が豊富にある点と無料で利用できる点が魅力です。

WordPressでECサイトを作るメリット

WordPressを用いたECサイトの構築には、コスト、機能性、コストの面でメリットが存在します。
以下では、WordPressでECサイトを構築するメリットについての解説です。

コスト削減ができる

WordPressを利用することで、ECサイト構築にかかるコストの削減が可能です。WordPressは誰でも無料で利用できるホームページ作成ツールであり、ECサイト構築のためのプラグインも無料で提供されているものもあります。数十万以上の構築費が必要となるECパッケージや月額利用料を払う必要があるASPカートなどに比べれば、WordPressを利用することでコストの大幅な削減が可能です。

サイトのカスタマイズがしやすい

WordPressは、Webサイトの構築や投稿の作成などの基本的な機能に加えて、プラグインをインストールして必要な機能を追加できるのも魅力の一つです。プラグインには、セキュリティの強化、バックアップ、画像の自動圧縮など様々な機能があります。
また、カスタマイズの機能が豊富なため、デザインの自由度が高く、独自性のあるサイトを構築することが可能です。

コンテンツマーケティングによる集客ができる

コンテンツマーケティングとは、独自のコンテンツを作成し、情報を発信することによって、商品への集客を狙うことです。WordPressにおいてブログ記事を作成し、同じドメインにある商品ページに誘導することが当てはまります。
このブログ記事はGoogleなどの検索エンジンからの集客を主なターゲットとしているため、SEO対策は重要です。ブログでは商品の特徴や使い方を説明し、消費者がより商品にアクセスしやすい内容となるのが目標です。

WordPressでECサイトを作るデメリット

WordPressでのEC作成サイトには、様々なメリットがある一方、デメリットも存在します。
以下が、WordPressでのECサイト作成のデメリットについての解説です。

セキュリティ面で不安がある

WordPressでECサイトを作成する際の一番のデメリットは、セキュリティ面での脆弱性です。WordPressは世界中で利用されているシステムであり、それと同時に「世界中のハッカーから狙われやすいシステム」です。実際、2017年には、WordPressで作成したサイト150万件以上が不正改ざんを受けたという事件もあります。またECシステムが同一ドメイン内で行われている場合には、クレジットカード情報の漏洩など被害が大きくなる可能性があります。そのため、セキュリティ面において、厳重な対策を行った上で、最新のパッチを導入するなどリスクマネジメントが必要です。

決済方法が限られてしまう

WordPressでサイトを構築する際の障壁となるのが、決済方法への対応です。
ECサイトにおいて、対応している決済方法の種類は、集客力を左右する大きな要素ですが、WordPressはデフォルトでは決済機能は搭載されていません。そのためWordPressに対応したプラグインを導入が必要ですが、導入したプラグインに対応した方法のみに決済が限定されてしまいます。
一般的なクレジットカードは可能ですが、最新の決済方法やAmazon Payなどに対応していないため、ブログでターゲットを集めてもCVR(Conversion Rate)の低下につながってしまいます。

カスタマイズに知識やスキルが必要になる

WordPressは、無料でECサイトを構築することができる点が魅力ですが、自分で一からサイトを構築・管理する力が必要です。ドメインやサーバーの準備から、プラグインや各種設定まで自力で行うため、Webやプログラミング言語に関する知識が必要です。

WordPressを用いたECサイトの事例

実際にWordpressを用いたECサイトの事例を紹介します。実は、存在しているWebサイトやECサイトがWordpressを利用したものであるかそうでないかは簡単に見分けることができるのです。

①ツールを使う

専用のオンラインツールにURLを入力するとそのサイトがWordpressを利用したものか否かや、一部のプラグインやテーマまで知ることができます。
Is it WordPress?

②HTMLを確認する

任意のサイトを右クリックし、「ページのソースを表示」をクリック、HTMLを表示させ、「wp-」という文字が入っていればWordpressを利用したサイトです。実際にこのサイトもWordpressを利用したものであるため、「https://kwlg-box.jp/wp-content/」となっています。

HAPPY NUTS DAY

HAPPY NUTS DAY
HAPPY NUTS DAYは、ピーナッツバターを販売しているECサイトです。一見では、Wordpressを利用したサイトだとはわからない出来で、デザイン性のあるおしゃれなサイトになっています。

三浦技研公式オンラインショップ

三浦技研公式オンラインショップ
三浦技研公式オンラインショップは、ゴルフ関連商品を販売しているECサイトです。海外のWooCommerceに対応したレスポンシブのWordPressテーマを利用していることがわかります。

極上ターコイズとインディアンジュエリー Koyuki

極上ターコイズとインディアンジュエリー Koyuki
極上ターコイズとインディアンジュエリー Koyukiは、ターコイズの商品を販売しているECサイトです。利用テーマは海外無料テーマの「OnePress」を利用し、子テーマで管理しているようです。利用が簡単でシンプルな作りになっています。

まとめ

今回は、WordPressを用いたECサイトの構築方法やメリット、デメリットについて紹介しました。

WordPressはWelCartなどのプラグインを導入することでECサイトを作成することは可能ですが、セキュリティ面での脆さやEC専用のシステムではないため、機能面での制限がかかることもあるでしょう。

そのため、本格的にECサイトを構築したい場合には既存のECシステムとWordPressを連携させる方法がおすすめです。ショッピングに関する機能はASPを利用し、ブログ機能としてWordPressを利用し、コンテンツを配信するなど、双方の強みを生かした構築方法もあります。

どの程度構築のノウハウがあるのか、ECサイト利用の目的は何かなど、自社にあったサービスを検討・利用することが必要です。

【関連記事】
構築方法別のECサイト運用費用相場を紹介します!各項目の運用費用も解説
shopify制作代行会社おすすめ6選!選び方のポイントまで詳しく解説
クラウドECの導入方法とは?初心者でもわかる手順と注意点
ECサイト運営とは?業務内容や費用、スキルを徹底解説!

EC運用代行ならwithwork

withwork ECサイト株式会社ウィズワークはECモール運用専門サービスを運営しています!

・マーケティング視点のプロのリサーチ
・完全固定報酬で月々のコスト変動なし
・グループ会社だからこそできる大規模なリソース活用

サービスに関するお問い合わせはこちら▼

株式会社ウィズワーク / 代表取締役社長
杉村 昌宏
監修者写真
1971年生まれ。 京都大学理学部を卒業後、大手総合商社に入社。衛星放送ビジネスなどの事業開発を手がける。2000年にリクルートへ入社。ネット事業などの企画、システム開発を担当。 2007年にクロス・マーケティングへ入社。2012年同社取締役就任(現任)。2014年クロス・マーケティンググループ取締役就任(現任)。 2019年にクロス・マーケティンググループの新規事業としてウィズワークを設立し代表取締役社長に就任。 クライアント企業におけるマーケティング領域での活動に、競合他社にはない「 コミュニケーション力と、確動性を備えた、高度ディレクター人材」「 マーケティングフレームと定量分析に基づいた、的確な運用提案力」を強みとしたデジタルアウトソーシング事業を展開している。