KGI設定やKPI設定は、SNSマーケティングだけでなく、ビジネス全般で必要となるものです。しかしSNSマーケティング特有の設定基準などが存在します。
そこで本記事ではSNSマーケティングやSNS運用の視点から、KGI・KPI設定の方法、効果測定の方法についてご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、LINE・Instagram・Twitterに代表されるような、SNSを活用したマーケティング手法です。SNSならではの施策実行や、消費者(ターゲット)とコミュニケーションを取ることによってファンを獲得するといったことが可能になります。
SNSマーケティングにも種類があります。インフルエンサーにPRを依頼することで認知拡大を狙うものや、公式SNSの運用による情報発信・消費者(ターゲット)との交流、広告配信など様々です。
SNSにおけるKGI・KPIとは
SNSマーケティングにおいて、正しく目標を設定してSNSを運用していくことは非常に重要となります。目標によって実行する施策が全く異なる可能性があるからです。
設定する最終目標のことをKGIと呼び、目標達成のために行う手段を評価する指標がKPIと呼ばれます。
KGI:Key Goal Indicatorの略。「経営目標達成指標」と訳される。何をもって目標(ゴール)を達成したとみなすのかという指標。
KPI:Key Performance Indicatorの略。「重要業績評価指標」と訳される。目標達成までの業績(パフォーマンス)において、その達成度合いを計測・監視するために置く指標。
ここからは、KGI・KPIそれぞれの設定方法についてご紹介していきます。
SNSにおけるKGIの設定方法
KGIの指標には、認知度や売上の向上、利益率の改善など様々なものが考えられるでしょう。このKGIを最適なものに設定することが、有効なSNSマーケティングへと繋がります。それは、KGIによって使用するSNSの種類までも変わってしまう可能性があるからです。
例えば、自社商品の中心的な購買層が30代であるとします。ここで10代・20代に購買層を広げたいと考え、KGIを「10代・20代の売上向上」に設定した場合を考えましょう。ここでは10代・20代の使用率が高いSNSでマーケティングを行う必要が出てきます。この場合では、10代・20代の利用率から考えるとInstagramやTwitterが候補です。
しかし10代・20代ではなく、30代以上により購買層を広げたいと考えた場合ではどうでしょうか。もちろんKGIも変わり「30代・40代の売上向上」などと設定されます。そうなると最適なSNSはInstagramやTwitterではなく、利用率からFacebookやLINEが最適であると予想されます。
このようにKGIが変化することによって、利用層など様々な要因からマーケティングに最適なSNSが変化してしまうのです。
また、KGIは具体的な目標でなければなりません。あいまいな目標ではなく、数値など具体的に成果を測ることができるものに設定しましょう。あいまいさが残ったままKGIを設定してしまった場合、正確に効果を測定することが非常に難しくなります。
加えて、高すぎる理想を掲げないという点も重要です。高すぎる目標は実働スタッフのモチベーション低下につながる可能性があるからです。
企業のSNS運用について、詳しくはこちらをご覧ください。
SNSにおけるKPIの設定方法
KGIを設定した後は、その目標に至るまでの過程を計測し評価する必要があります。この指標がKPIです。KPIは定期的にチェックする指標となるため、一目で分かる指標を設定することが望ましいです。このようなKPIは、KPIツリーを用いることで効果的に設定することができます。KGIが構成する要素を分解し設定していくことがKPIには必要となるからです。
以下の図のように、最初に設定したKGIを要素分解し影響がある要素を洗い出していくことで、KPIをどこに設定すべきか見えるようになります。
ここで発見した要素をすべてKPIに設定してしまうと混乱を招く可能性が高くなり、効果的な測定ができなくなります。設定するKPIの数を絞ることで効果的な計測が可能になるでしょう。
またKPIツリーには、KGIが達成できなかった際に改善しやすいというメリットがあります。ツリーを俯瞰することでどこを改善すべきか、不足している要素が何か、といった点が明確になるため有用です。
SNSのKGI・KPIを効果測定する方法
KGIについては、アンケートなどを通して達成されているか調査します。認知度や購入意向などの手元の数値で判断できないKGIを設定している場合、アンケートの結果によって評価する必要があるので非常に重要です。またKGI設定から半年に1回〜1年に1回といったタイミングで調査を行います。
対してKPIの確認は、少なくとも月1回、コンテンツ配信の多いアカウントは週1回することが理想です。短期的に確認・修正を繰り返すことでKGIの達成を目指します。
また各種SNSには分析ツールが存在することが多いです。TwitterアナリティクスやInstagramインサイトといったものが例として挙げられます。こういったツールで簡単に確認できるKPIを設定することで、短い周期でもコストをかけ過ぎることを無く効率的に効果測定可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。SNSマーケティングの最初の一歩となるKGI・KPI設定。しっかりと設定することで最適なマーケティングを目指しましょう。ただ、SNSマーケティングには炎上のリスクや情報修正の難しさなどデメリットもあります。SNS運用を代行する企業やコンサルティングを行う企業もあるため、依頼することも1つの手です。
本記事が、SNSのKGI・KPI設定について不安や悩みを抱えている方の一助となれば幸いです。
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