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【サービス別】ECサイトの開設・構築費用、運用費用相場を解説!

【サービス別】ECサイトの開設・構築費用、運用費用相場を解説!

ECサイトは様々な構築方法があり、それぞれの構築方法でどれくらいの運営費用がかかるのかあらかじめ知っておきたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで本記事ではECサイトの運用費用を構築方法別に詳しく紹介していきます。

構築方法別のECサイト運用費用相場

ここでは、ECサイトの構築・運用の費用を構築方法別に紹介します。

ECサイトの構築・運用の費用相場

構築方法別にECサイトの構築・運用の費用を比較した表です。

構築方法 初期費用 継続費用 カスタマイズ性 構築期間 サーバー
モール型 非常に安い 非常に安い 極めて低い 数日 不要
ASP 安い 安い 低い 数日~数週間 不要
オープンソース 普通 普通 普通 ふつう 必要
クラウドEC 高い 高い 高い 数ヶ月 不要
ECパッケージ 高い 高い 高い 数週間~数ヶ月 必要
フルスクラッチ 非常に高い 非常に高い 極めて高い 数ヶ月~1年 必要

ECサイト構築方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご参考ください。
【サービス別】ECサイトの開設・構築費用、運用費用相場を解説!

ECサイト運用の項目別費用

ここでは、ECサイトを運用する際にかかる費用の相場を項目別に紹介します。

項目 費用相場
ドメイン費用 500〜6000円/年
サーバー維持費 500~10,000円/年
独自SSLサーバー証明書 1万〜10万円/年
決済手数料 代金の3〜5%
カートシステム利用料 3,000〜100,000円/月
配送料・梱包材費 300~2,000円/回
運営代行費 5万〜30万円/月

構築方法別のECサイト運用費用相場の項目解説

それぞれの項目について詳しく説明します。

ドメイン代

ドメインとは、ホームページのアドレスのことです。ドメインを取得し所有するためには年間で契約金を支払う必要があります。
費用相場は年間で500〜6000円です。

サーバー維持費

ECサイトを運営するためにはレンタルサーバーと契約する必要があり、これも費用が発生します。
費用相場は年間500~1万円です。

独自SSLサーバー証明書

SSLとはデータを暗号化するための仕組みであり、顧客の個人情報の保護やセキュリティ対策のために必要なものです。
費用相場は年間1万〜10万円です。

決済手数料

ECの決済では基本クレジット決済が利用されるため、決済代行会社との契約が必要になり、その際、決済手数料が発生します。
費用相場は代金の3〜5%です。

カートシステム利用料

カートシステムとは、顧客が商品をカゴ・カートに入れて、購入するまでの流れを処理する機能のことで、これも導入には手数料がかかります。
費用相場は月額で3千〜10万円です。

配送料・梱包材費

商品が購入されたら、商品の発送が必要になります。
費用相場は1回の発送あたり300から2,000円です。

運営代行費

ECサイト構築後のマーケティング、在庫管理等、運営のためのあらゆる業務を代行してくれるサービスを利用するというのも一手段としてあります。EC運営には専門知識やノウハウが必要であるため、EC運営の専門家に任せた方が売り上げ伸長に繋がる場合もあります。
費用相場は月額5万〜30万円です。

ECサイト運営代行企業について詳しく知りたい方は、下記記事をご参考ください。
【関連記事】【2023年】おすすめEC運営代行会社15選!費用相場や内容を徹底解説

ECサイト構築方法別の費用・料金比較

ECサイトの構築し、運用するには、以下の費用、料金が目安になります。

構築方法 費用総額 初期費用 継続費用 販売手数料
モール型 10万円~ 0~10万円 ~10万/月 あり
ASP 0~数十万円 0~100万円 5千~10万/月 サービスによってあり
オープンソース 数百万円~ ~300万円 ~50万円/月 なし
クラウドEC 100万~500万円 100万円〜300万円 5万~30万円/月 なし
クラウドEC 数百万円~ 300万円~3,000万円 30万~100万円/月 なし
フルスクラッチ 数億円~ 500万円~ 50万~100万円/月 なし

ECモール

ECモールとは楽天やyahoo等の巨大モールサイトに出店する形態のことです。ECモールを使うメリットは、大規模ECモールの集客力を活用できるという点です。有名でなくてもある程度の集客はできるため初心者向けの戦略だと考えられます。また、低コストから始められる点も初心者に向いているといえます。

<費用相場>
初期費用:0~10万円
月額料金:~10万円

【関連記事】ECモール運用のコツ、自社ECサイトとの違いを徹底解説します!

ASP

ASPは自社でECサイトを作る際に、最も低価格で作成が可能なサービスです。必要最低限の機能しか備わっていないため安価で自社サイトを立ち上げることができます。そのため、こちらも初心者向けといえるわけですが、搭載機能が少ないため結果としてオプションで初期費用が高くついてしまう点は注意すべきです。

<費用相場>
初期費用:0~100万円
月額費用:5千~10万円

オープンソース

オープンソースは無料公開されているプログラムを利用できるというサービスです。そのため、自社でサイト構築や機能のカスタマイズが行えるエンジニアがいれば費用は非常に安く済みます。しかし、自社でサイト構築が不可能な場合外注する必要があるため、結果として費用は高くなってしまいます。

<費用相場>
初期費用:~300万円
月額料金:~50万円

クラウドEC

クラウドECとは、自社のプラットフォームではなく、クラウド上にあるプラットフォームを用いてECサイトを構築できるサービスのことです。クラウドECは、他の構築方法と異なり、クラウド環境のみでECサイトの運営が可能です。

<費用相場>
初期費用:100万円〜300万円
月額料金:5万~30万円

【関連記事】【おすすめ4選】クラウドECとは?ASPとの違い・サービス比較!

パッケージ

パッケージとはECサイトの構築や運用するのに必要な機能をパッケージ化したサービスです。パッケージは必要な機能がすべて揃っているうえに、自由なカスタマイズが可能である点が利点です。ただ、初期費用や月額料金は非常に高いため、導入の検討は慎重に行う必要があります。

<費用相場>
初期費用:300万円~3,000万円
月額費用:30万~100万円

フルスクラッチ

フルスクラッチは完全にオリジナルのECサイトを構築するサービスです。完全にゼロから作るため、独自の機能やデザイン、他システムとの連携等様々なことが行えます。ただ、カートシステム等様々なシステムを1から構築するので費用は他と比較して高くなってしまいます

<費用相場>
初期費用:500万~
月額費用:50万~100万円

予算別ECサイト構築方法の紹介

ここでは、予算別に利用すべきECサイトの構築方法を紹介します。

【~10万円】:ECモール、ASP
【10万~100万円】:ASP、オープンソース
【100万~500万円】:オープンソース、クラウドEC、ECパッケージ
【500万円~】:オープンソース、クラウドEC、ECパッケージ、フルスクラッチ

それぞれについて詳しく説明します。

予算:~10万円

この予算で、ECサイトを構築しようと考えている方は、とにかく安い費用でECサイトを始めたいと考えているでしょう。そうした方には、ECモール、ASPを利用することをおすすめします。

ECモールの場合は構築費用がかからないですが、売り上げに応じた手数料がかかります。

ASPはECサイトを簡単に構築でき、費用は数万円と非常に安いのが特徴です。

予算:10万~100万円

予算が10万〜100万円の方には、ASPかオープンソースがおすすめです。

ASPは、数万円程度でECサイトを構築できますが、カスタマイズの自由度が低く、テンプレートを基に作成することになります。

オープンソースは、ASPよりもカスタマイズ性があり、デザインや機能拡張、連携などを自由にできます。しかし、カスタマイズを行うスキルが必要なため、自社にない場合は外注しなくてはなりません。

予算:100万~500万円

予算が100万〜500万円の方には、オープンソースかクラウドEC、ECパッケージがおすすめです。このあたりの予算から、自社のニーズに合わせて、デザインや機能などを自由にカスタマイズすることができます。

オープンソースは、それ自体は無料で利用することができますが、人件費などがかかってきます。また、ソースコードが一般に公開されているので、セキュリティ面に不安があります。

クラウドECとECパッケージは、オープンソースと比べて費用が高くなる分、カスタマイズの自由度やセキュリティ対策は高くなっています。クラウドECとECパッケージの大きな違いは、システムの自動アップデートができるかどうかになります。クラウドECは自動で、ECパッケージの方は手動でアップデートを行います。

クラウドECとECパッケージの違いについて詳しくは下記記事をご参考ください。
【おすすめ4選】クラウドECとは?ASPとの違い・サービス比較!

予算:500万円~

予算が500万円以上ある方には、クラウドECかECパッケージ、フルスクラッチがおすすめです。

この3つはどれもデザインや機能を広範囲にカスタマイズできます。特にフルスクラッチは、完全オリジナルなECサイトを構築できるため、自社に最適なECサイトを運用することができます。

しかし、ECパッケージとフルスクラッチに至っては、初期費用で数百万円以上かかるうえに、システムや機能が古くなる度にアップデートしなくてはいけないため、人員や時間も他の構築方法と比べ、圧倒的にかかります。

ECサイト構築方法を選ぶポイント

ECサイト構築を代行するか

ECサイトを構築する際には、まず自社で行うか外部の専門企業に代行するかを検討しましょう。

自社でリソースや知識が不足している場合や時間的制約がある場合には、代行業者の利用を検討することをおすすめします。

代行する場合は、実績や評判、価格、提供されるサービス範囲などを比較し、信頼できるパートナーを選ぶことがポイントです。

ECサイト構築の代行企業については、下記記事をご参考ください。
EC制作代行に特化したおすすめ企業10選!選び方や費用相場を解説

カスタマイズの自由度を確認する

将来を見据えて、できるだけカスタマイズの自由度が高い構築方法を選びましょう。

ECサイトを構築した当初、デザインや外部システムとの連携などの機能が必要ないと思い、カスタマイズ性の低い構築方法を選ぶと、将来、企業の規模が大きくなった際に、機能を最新のものにしたり、顧客情報と連携させたりするなどができなくなってしまいます。

このように、現在の予算と将来の状況を比較検討して、構築方法を選びましょう。

セキュリティ面を確認する

ECサイトでは、顧客の個人情報や決済情報などのセキュリティが非常に重要です。構築方法を選ぶ際には、セキュリティ対策が十分に行われているかを確認しましょう。

セキュリティ対策を忘れてしまいがちな方は、ASPやクラウドECがおすすめです。これらは、自動でシステムを最新のものにアップデートをしてくれるため、セキュリティ対策も常に万全な状態を維持できます。

まとめ

本記事では構築方法別のECサイトの構築費用、運用費用、また運用費用の具体的な内訳について詳しく説明しました。これからECサイトの構築を考えている方はぜひ参考にしてください。

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