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カゴ落ちを防ぐ!ECサイトに最適な決済方法まとめ

カゴ落ちを防ぐ!ECサイトに最適な決済方法まとめ

「購入ボタンまで進んだのに、そこで離脱されてしまう…」そんな経験、ありませんか?
ECサイト運用において、ユーザーが離脱する原因はさまざまですが、決済方法の選択肢や使いやすさは、その中でも見過ごせない要因のひとつです。せっかく商品を気に入ってもらっても、支払い方法に不安がある、使い慣れた手段がない、それだけで離脱につながります。
本記事では、クレジットカード、QRコード、後払いなど主要な決済方法の特徴と、各プラットフォームごとの対応状況を整理しながら、自社に合った最適な決済構成を提案します。
カゴ落ちを防ぎ、売上アップを目指すための第一歩として、ぜひ参考にしてください。

決済方法の種類とトレンド

ECカート
多くの人に選ばれるECサイトをつくるには、スムーズな購入体験が欠かせません。
その中でも「どんな決済方法を用意するか」は、ユーザー満足度を左右する大きなポイントです。

現在、多くのサイトで導入されているのがクレジットカード決済です。利用者が多く、信頼性も高いこの方式は、もはやベースとも言える存在です。手数料はおおよそ2.5〜3.5%程度。審査が必要なケースもあるため、導入までのスケジュール管理も重要です。

近年利用が広がっているのが、Amazon Payや楽天ペイ、PayPayといった“ID決済・アプリ連携型決済”です。これらは、ユーザーがすでに持っているアカウントやスマホアプリと連携することで、カード番号の入力や新たな情報登録なしにスムーズに支払いを完了できます。特にスマホユーザーとの相性が良く、購入完了率の改善につながりやすい点が特徴です。たとえばAmazon Payを導入したECサイトでは、CVRが8.7倍に増加した事例もあります。

その他、キャリア決済も有効です。月々の携帯料金とまとめて支払えるため、若年層やクレジットカード未所持のユーザーからの支持が厚いです。また、コンビニ払い・銀行振込・ATM支払いなどの“現金ベース”の決済も一定のニーズがあります。とくに法人向けや年齢層が高めのユーザーをターゲットにする場合は、複数の選択肢を用意しておくことが信頼感にもつながります。

EC構築プラットフォーム別の対応状況

ECサイトに決済手段を導入する際、使っているプラットフォームによって選べるサービスや連携方法が大きく異なります。各プラットフォームには、それぞれ特徴的な決済環境がありますので、自社サイトにあった選択が必要です。

まず代表的なオープンソース型プラットフォームであるEC-CUBEは、決済プラグインの数が豊富です。クレジットカード決済はもちろん、コンビニ決済や後払い、PayPay、楽天ペイなども幅広く対応しています。さらに「EC-CUBEペイメント」という公式連携機能を使えば、契約から設定までをスムーズに行える点も魅力です。

一方、クラウド型のebisumartでは、クレジットカード、コンビニ払い、QRコード決済、キャリア決済、後払いなど、多様な決済手段に対応しています。BtoB向けの掛け払いや見積もり対応などの決済オプションも豊富で、様々なビジネスモデルに対応可能です。

また、フルカスタマイズ型で大手企業にも導入が進んでいるW2ソリューションでは、「ペイジェント」などの決済代行会社と連携し、後払い(Paidy)、銀行振込、ATM支払い、キャリア決済、各種ID決済にも幅広く対応しています。企業ごとのビジネスモデルや販売形態にあわせて、柔軟に決済手段を設計できるのが強みです。

このように、各プラットフォームには導入可能な決済手段に違いがあるため、決済方法の選定とあわせて「どの基盤を使うか」もあらかじめ計画に含めておくと、後の運用がぐっと楽になります。

決済方式の比較チャート&導入ポイント

決済手段は選択肢が多い分、何を基準に選ぶべきかが難しくなります。ここでは代表的な決済方式の比較と、導入時のチェックポイントを整理してみましょう。

導入コストと手数料

クレジットカード決済の手数料はおおよそ2.5~3.5%が相場です。ID決済や後払いも同程度ですが、導入時に審査が必要な場合もあり、事前のスケジュール設計が重要になります。
さらに、決済代行会社によっては初期費用や月額固定費が発生することもあるため、自社の売上規模に応じた費用対効果の見極めが求められます。

ユーザー体験を高める決済手段

Amazon Payや楽天ペイなどのID決済は、ユーザーがログインだけで支払いを完了できるのが最大の特徴です。住所やカード情報の入力が不要なため、特にスマホユーザーにとっては購入までのストレスが少なく、カゴ落ち防止に高い効果があります。実際に、ID決済の導入でCVR(コンバージョン率)が大きく改善された事例も多くあります。

初回購入に有効な「後払い」

Paidyやatoneに代表される後払い決済は、「商品が届いてから支払いたい」というニーズに応える方式です。初めてのショップでクレカ情報を入力したくないユーザーや、品質を確認してから支払いたいユーザーにとって安心感があり、初回購入率を高めるのに適しています。

現金派・若年層へのアプローチ

キャリア決済や、コンビニ払い・銀行振込といった現金対応型の決済手段も根強いニーズがあります。特にクレジットカードを持っていない若年層や、ネット決済に不安を感じる層をターゲットにしている場合は、これらの選択肢を用意しておくことで信頼感につながります。

複数決済の併用がベストな選択肢に

どの決済方法が“正解”というわけではなく、重要なのはユーザー属性や購入動機に応じて「複数の手段を併用」することです。たとえば、クレジットカード決済を基本に、Amazon PayやPayPayを併設し、後払いで不安をカバーするといった構成が理想的です。こうすることで、あらゆる購買スタイルに対応し、取りこぼしを最小限に抑えることができます。

自社にあわせた最適な決済方法の選び方

どの決済手段を選ぶかは、「自社のビジネスモデル」や「ターゲットユーザー」によって大きく変わります。ここでは、代表的なケースごとに最適な決済構成を考えてみましょう。

BtoC向け・物販系ECサイト

一般消費者を対象とした物販型ECでは、クレジットカード決済を中心に、ID決済や後払い決済を組み合わせるのが基本です。ユーザーの利便性を重視し、購入率を最大化するには、Amazon PayやPayPayのような“ワンタップで完了する決済”の導入が効果的です。加えて、Paidyなどの後払いサービスを用意しておけば、「今すぐ払えないが欲しい」というニーズにも応えられます。

定期購入・サブスク型サービス

継続課金を前提とするモデルでは、「定期自動決済」の仕組みが整っている決済代行会社の選定が不可欠です。クレジットカードによる自動引き落としはもちろん、口座振替や継続課金に対応したID決済も視野に入れましょう。未払いを防ぐための決済エラー時の再請求機能や、柔軟な課金サイクル設定ができるかもポイントです。

BtoB取引・法人向け販売

法人との取引が多いECサイトでは、請求書払い(掛売り)や銀行振込が定番です。社内稟議や支払いサイクルが必要なため、後払い決済やNP掛け払いなどのBtoB向け決済サービスの導入が有効です。与信管理が代行されることでリスクが軽減され、スムーズな取引が実現できます。

海外展開・越境EC

海外向けに展開する場合、現地で主流となっている決済手段に対応しているかどうかが鍵になります。たとえば、中国市場であればAlipayやWeChat Pay、欧米であればPayPalやApple Payなどが一般的です。多言語対応・多通貨決済がスムーズに行える決済代行会社と連携することが、安心感と信頼性につながります。

導入後の運用改善とチェック項目

決済手段を導入したら、それで終わりではありません。運用を続ける中での見直しや改善こそが、売上や顧客満足度の向上に直結します。ここでは、運用後に注目すべきポイントをまとめます。

利用率と離脱率のチェック

まず確認したいのが、各決済手段の「利用率」と「カゴ落ち率(決済前離脱)」です。どの決済方法がよく使われているのか、逆にどの決済で離脱が多いのかを定期的に分析することで、不要な選択肢を削除したり、新たな決済を追加したりといった判断が可能になります。Googleアナリティクスやヒートマップツールなどを活用すれば、定量的な判断がしやすくなります。

決済プラグイン・サービスの更新確認

EC構築プラットフォームによっては、決済機能が「プラグイン」で提供されている場合があります。EC-CUBEやShopifyなどでは、プラグインのバージョンアップにより新機能の追加やセキュリティ強化が行われることもあります。こうしたアップデート情報を見逃さず、適宜反映していくことが安全性の確保とユーザー満足度維持に直結します。

不正利用やエラーのモニタリング

決済システムは不正アクセスやクレジットカードの不正利用といったリスクも抱えています。ECサイト運営者としては、決済代行会社が提供する不正検知サービスの活用や、トランザクションのモニタリングを定期的に行うことが重要です。万が一トラブルが発生しても、迅速に対応できる体制を整えておくと安心です。

まとめ

ECサイトの決済方法は、単なる支払い手段ではなく、ユーザーの離脱を防ぎ、購入率を左右する重要な要素です。クレジットカード、ID決済、後払い、キャリア決済など、それぞれの特徴を理解した上で、自社のビジネスモデルやターゲットユーザーに合った組み合わせを選ぶことが大切です。
また、導入後も利用状況を定期的に分析し、継続的に改善していくことで、売上向上と顧客満足度の両方を実現できます。多様化するニーズに応える決済環境を整え、強いECサイト運営を目指しましょう。

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