「何も考えずに広告を出稿し、特に戦略もなく商品を並べている…」そんな運用をしていませんか?楽天市場で店舗を運営する上で、思うように売上が伸びないと感じているなら、まずやるべきは「顧客分析」です。
楽天のRMS(楽天市場出店店舗向けの店舗管理システム)には、RMSアクセス解析やRMSダッシュボードなど、顧客データを分析するための機能が整っています。これらのデータを活用すれば、広告やページ改善のための具体的なヒントが数多く得られます。
本記事では、初心者の方にもわかりやすく、顧客分析の基本とその活用ポイントを紹介します。
そもそも「顧客分析」って何をするの?

楽天市場で売上を伸ばしたいなら、「顧客を知ること」から始めるのが近道です。とはいえ、「分析」と聞くとなんだか難しそう…という印象を持つ方も多いかもしれません。でも安心してください!RMSには、出店者であれば誰でも利用できる「RMSアクセス解析」や「RMSダッシュボード」などの分析機能が用意されています。
分析で見るべきポイントは、大きく分けて3つあります。
「ユーザー属性」「検索キーワード」「リピート率」です。
たとえば、どんな人が買っているのかがわかれば、商品の見せ方やターゲティングに生かせます。検索キーワードを見れば、お客様がどんな言葉で商品を探しているのかがわかります。そしてリピート率を見れば、どの商品がファンを生み出しているかがわかるのです。
つまり顧客分析は、「誰に」「どうやって」「何を届ければよいか」のヒントを教えてくれるもの。難しい操作は不要なので、ぜひ気軽に活用してみてください。
ユーザー属性を見れば“誰に”売れているかがわかる
楽天のRMSでは、あなたのお店で買い物をしてくれているユーザーの「性別」「年齢」「地域」などを確認できます。これがいわゆる「ユーザー属性」のデータです。ここを見れば、実際にどんな人たちがあなたの商品を購入しているのかが、はっきりと見えてきます。
たとえば、想定していたターゲットが「30代女性」だったのに、実際は「50代男性」が多く購入していた、というケースも少なくありません。このようなズレに気づければ、商品画像や広告コピー、キャンペーンの方向性を見直すことができます。
さらに、「よく購入される曜日や時間帯」など、ユーザーの行動傾向もチェックできます。
たとえば「水曜の夜に購入が集中している」と分かれば、その時間に合わせてメルマガやLINEの配信を行うことで、購買率アップにつなげられるでしょう。
ユーザー属性のデータは、「感覚」ではなく「事実」に基づいた運用を可能にしてくれる、非常に頼もしい味方です。まずは自分の店舗にどんなお客様が来ているのかを、数字で確認してみましょう。
◆確認⽅法
データ分析 → 5 販売効果測定 → 顧客分析レポート
検索キーワードを見れば“どうやって”見つけられているかがわかる
お客様が楽天市場内でどんな言葉を使って商品を検索しているのかを知ることも、売上アップの重要なポイントです。RMSアクセス解析を活用すると、店舗全体や個別商品ページへの流入につながった検索キーワードを確認できます。
この情報をもとに、どのキーワードからのアクセスが多いのか、逆に狙っているキーワードでの流入が足りていないのかを分析しましょう。例えば「夏用Tシャツ」と検索してもらいたいのに、「涼しいシャツ」や「メンズTシャツ」でしか流入がない場合は、商品タイトルや説明文、広告文の見直しが必要です。
また、検索キーワードからユーザーのニーズを把握することで、商品ページの内容をより的確に作り込めます。顧客のニーズに合わせた販売ポイントを強調することで、購入率(転換率)を高めることができるのです。
つまり、検索キーワードの分析は「お客様がどうやってあなたの商品を見つけているのか」を理解し、より効果的な集客と訴求に直結する重要なデータとなります。ぜひ定期的にチェックして、SEOや広告運用に活かしていきましょう。
◆確認⽅法
【店舗全体】
データ分析 → 3 アクセス‧流⼊分析 → 参照元‧検索キーワード
【商品別】
データ分析 → 3 アクセス‧流⼊分析 → 楽天サーチ
リピート率を見れば“どの商品がファンを生んでいるか”がわかる
売上を安定的に伸ばすためには、新規顧客の獲得だけでなく、リピーターを増やすことも欠かせません。楽天RMSでは、「リピート率」、つまりどれくらいのお客様が再び購入しているかのデータを確認できます。
このリピート率を分析することで、どの商品がリピーターを生み出しているかが見えてきます。例えばリピート率の高い商品があれば、その商品の特長を活かしたキャンペーンや関連商品の提案(クロスセル)、上位モデルや大容量パックへの誘導(アップセル)などを行うと効果的です。
逆にリピート率が低い商品は、商品ページの改善や新規顧客獲得の施策を強化する必要があるかもしれません。また、リピート購買が多い曜日や時期のデータも参考にし、効果的な販促タイミングを探ることも可能です。
リピート率の数字は、お客様の満足度や商品の魅力を測る指標でもあります。
まずは自店舗のリピート状況を定期的にチェックし、ファンづくりに繋げていきましょう。
◆確認⽅法
【店舗全体】
データ分析 → 2店舗カルテ → 店舗カルテ → 売上 → 新規‧リピート
【商品別】
データ分析 → 3 アクセス‧流⼊分析 → 商品ページ
まとめ
楽天市場で売上を伸ばすには、顧客のことを正しく理解することが欠かせません。今回ご紹介した「ユーザー属性」「検索キーワード」「リピート率」の3つのポイントを押さえれば、誰に、どのように、何を売ればよいのかがクリアになります。
難しく考えず、まずは「RMSアクセス解析のレポート」や「RMSダッシュボードの分析結果」を月に一度チェックしてみる習慣をつけましょう。小さな気づきが、大きな売上アップにつながるはずです。
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