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【年代別データ公開】調べ物はSNSで完結?企業が今こそ見直すべきSNS活用戦略

【年代別データ公開】調べ物はSNSで完結?企業が今こそ見直すべきSNS活用戦略

私たちの「調べ物」の方法が、大きく変わり始めています。
株式会社クロス・プロップワークスが2025年2月に実施した調査(全国15~69歳の男女4,160名対象)によると、特に10代・20代ではGoogle検索だけでなく、XやInstagramなどのSNSを情報収集に活用する傾向が明確に。
SNSが単なるコミュニケーションツールではなく、検索エンジンとしての役割も担い始めている今、企業が自社のSNS運用を“見直すべき理由”がこのデータから見えてきます。

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10〜20代はSNSで検索が当たり前?
データから見る若年層の検索行動

10代・20代のユーザーは、すでにSNSを検索ツールとして活用しているという事実をご存じでしょうか。今回の調査では、10代の78.2%、20代の59.6%が「Google検索」を最も利用する一方で、XやInstagramといったSNSの利用率も非常に高く、10代ではXが33.6%、Instagramが31.1%、20代ではInstagramが32.5%、Xが29.3%と続いています。これは検索エンジンに匹敵するレベルの利用率といっても過言ではありません。

10代20代調査結果
Q.あなたがスマートフォンで調べ物をする際に使っているサービスを、すべてお知らせください。

検索結果としてWebサイトが一覧で表示されるGoogleと異なり、SNSではリアルな体験談や写真、動画が時系列で表示され、より「感覚的」に情報を収集できるのが魅力です。
特にInstagramやTikTokは、ビジュアル中心の情報設計が若年層の感性とマッチし、「とりあえず検索」から「とりあえずSNSを見る」という行動パターンに変化しつつあります。いまや若者にとって、SNSは情報を“探す”場所として完全に定着しているのです。

30代以降はYahoo!とYouTubeが強い?
世代によって異なる「調べ方」の傾向

若年層がSNSを検索に活用している一方で、30代以上では「慣れ親しんだ」検索手段が根強く残っている傾向が見て取れます。
今回の調査によると、30代で最も利用されているのはGoogle検索(67.5%)ですが、次点にはYahoo!検索(37.7%)やYouTube(28.6%)がランクイン。さらに年齢が上がるにつれ、Yahoo!検索とYouTubeの比率が増していき、60代ではYahoo!検索が実に53.1%、YouTubeも13.7%と高い割合を占めています。

30~60代調査結果
Q.あなたがスマートフォンで調べ物をする際に使っているサービスを、すべてお知らせください。

特にYahoo!検索は、ポータルサイトとしての使い勝手や「最初に開くページ」としての習慣が定着している世代にとっては、いまだ主力の検索手段。YouTubeについても、HowToや商品レビューといった視覚情報がわかりやすく、高年齢層にも浸透しています。

このように、世代ごとに検索に使うサービスが大きく異なる現実を踏まえると、企業としての情報発信も「どの年代にどう届くか」を見極めて設計する必要があります。SNS一辺倒でも、検索エンジン任せでも足りない――そんな時代がすでに到来しているのです。

女性はInstagram、男性はYouTubeとX
性別による違いもSNS戦略に影響大

世代だけでなく、性別によっても「調べ物に使うツール」には明確な差が表れています。
調査結果では、男性の傾向としてYouTube(26.7%)とX(19.5%)の利用率が高く、より「テキスト+動画」や速報性の高い情報を重視する傾向が見られました。対して女性はInstagram(23.6%)の利用率が高く、特にビジュアルやライフスタイル、トレンド情報に感度が高い層では圧倒的な支持を集めています。

男女調査結果
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この違いは、たとえば同じ「料理の検索」でも、男性はハウツーやレビューを重視し、女性はおしゃれな写真や店舗の雰囲気をInstagramでチェックするといった形で表れるのです。つまり、どのSNSにどんな情報を発信するかによって、届く層も、届けられる印象も大きく変わってくるということです。

企業アカウント運用において、性別の傾向を無視した一括の情報発信では、せっかくの投稿が届くべき相手に届かない可能性があります。性別ごとの関心や使い方を把握したうえで、SNSごとに最適な「見せ方」「伝え方」を練ることが、これからの戦略的SNS活用には欠かせません

SNSはもはや「調べる場所」
企業が今すぐ見直すべきSNS活用戦略とは?

かつてSNSは、企業にとって「発信する場所」であり、「つながる場所」でした。しかし今や、ユーザーが自発的に情報を探しにくる「検索プラットフォーム」としての役割も担っています。Xではリアルな口コミ、Instagramではビジュアル中心の体験情報、YouTubeでは詳細なレビューと、SNSごとに情報の受け取られ方が異なり、それぞれが“検索エンジン”として機能しはじめているのです。

この状況で企業に求められるのは、「検索に引っかかる」SNS運用です。キーワード選定、ハッシュタグの設計、ビジュアルの統一感、情報の鮮度と更新頻度——どれもがSNS内検索で見つけてもらうための重要な要素です。

例:
・ユーザー視点のハッシュタグ設計
「#渋谷ランチ」「#前髪カット」など、ユーザーが実際に検索しそうな言葉をタグとして活用することで、検索結果に表示されやすくなります。

・視認性の高い表紙ビジュアル
投稿の1枚目にタイトル入りの画像を設置することで、検索結果で目を引き、クリック率が向上します。

・情報整理されたカルーセル投稿
要点をスライドごとに分けることで、読みやすく、保存・シェアされやすい構成になります。

また、こうした「見つけられる」工夫に加えて、検索で投稿を見つけたユーザーが「知りたかった情報だ」と思えるような中身を提供することも重要です。つまり、「調べ物」の段階でユーザーと接点を持つには、商品の魅力だけでなく、ユーザーの知りたいことに先回りする視点が求められます。

ちなみに、Instagramのリール動画がGoogle検索に表示されるようになったというニュースをご存じですか?SNSと検索の垣根がさらに曖昧になる今、企業としてもこの変化に対応する必要があります。詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

調査結果が示すように、ユーザーはすでにSNSを情報収集の拠点として活用し始めています。企業側もこれに応じて、SNSを単なる発信ツールから“発見されるためのチャネル”へと再定義し、戦略的に活用するフェーズに突入しているのです。

<すべての調査結果を掲載しているレポートはこちらより>
レポートをダウンロードする

まとめ

今回の調査結果からも明らかなように、SNSはもはや情報収集の“入口”として日常に深く根付いています。検索エンジンに加え、SNS内で情報を探すユーザーが増えている今、企業には新たな視点でのSNS戦略が求められています。「届ける」だけでなく「見つけてもらう」運用へ。時代の変化に合わせて、自社アカウントのあり方を見直すタイミングが来ているのではないでしょうか。

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