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【企業向けガイド】Instagram広告のクリエイティブを作るコツ~成功のポイントを詳しく解説!売れる広告と売れない広告の決定的な違いとは~

【企業向けガイド】Instagram広告のクリエイティブを作るコツ

Instagram広告で成果が出ない企業の9割は、同じ失敗をしています。それは「自社が伝えたいこと」を優先し、「ユーザーが見たいもの」を無視していることです。私たちの運用実績では、クリエイティブを改善するだけでCTRが3倍、CVRが2倍に向上したケースが多数あります。美しいビジュアルは必要条件ですが、十分条件ではありません。この記事では、私たちが蓄積してきた成功パターンをもとに、成果を出すInstagram広告クリエイティブの作り方を具体的に解説します。

Instagram広告のクリエイティブ作成に特化した内容を学んだ後に、SNS広告全体の戦略や運用方法についてさらに詳しく知りたいのであれば、SNS広告の種類と効果的な運用方法を包括的に解説した専門ガイドをあわせてご確認ください。

目次

Instagram広告におけるクリエイティブの重要性

クリエイティブが広告成果を大きく左右する

Instagram広告において、クリエイティブの「質」は成果に直結する極めて重要な要素です。

特に、目を引く美しいビジュアルは必須ですが、それだけでは成果にはつながりません。私たちの運用経験からも、訴求内容や構成の工夫が加わることで、パフォーマンスが大きく変化することを実感しています。

同じターゲティング、同じ予算でも、クリエイティブの違いによって以下のような差が生まれています。

クリエイティブによる成果の違い

  • CTR(クリック率):0.5%〜3.5%(最大7倍の差)
  • CVR(コンバージョン率):0.8%〜4.2%(最大5倍の差)
  • CPA(顧客獲得単価):1,500円〜8,000円(最大5倍の差)

この差は偶然ではありません。ユーザーの行動心理を理解したクリエイティブと、そうでないものの違いです。

クリエイティブの質を高めることと同等に重要なのが、ターゲティングの精度です。正確なターゲット設定により、クリエイティブの効果は何倍にも高まります。Instagram広告のターゲティング戦略について詳しく学びたいのであれば、効果的なターゲット設定の方法を詳しく解説した記事もあわせてご確認ください。

一瞬で判断される広告の運命

Instagramユーザーのスクロール速度は非常に速く、広告を見るか見ないかの判断は一瞬で行われます。多くのユーザーは高速でフィードをスクロールしており、興味を引かない広告は即座にスキップされてしまいます。

私たちの運用データでは、動画広告の最初の3秒以内の離脱率が約65%に達しています。つまり、瞬間的に「自分に関係がある」と感じさせる必要があります。

私たちが支援したある化粧品ブランドでは、最初の1秒に「無料肌タイプ診断」というメッセージを大きく表示することで、視聴継続率を45%から72%に向上させました。

Instagram広告の代表的なフォーマットと活用法

Instagram広告には様々なフォーマットがありますが、他のSNS広告との違いを理解することも重要です。

各フォーマットの特徴と最適な使い方

Instagram広告には複数のフォーマットがあり、それぞれに適した商材や目的があります。

フィード広告(正方形・横長・縦長)
特徴:通常の投稿に溶け込む形で表示
適した商材:詳細説明が必要な商品、高額商品
効果的な使い方:商品の特徴を3つのポイントで簡潔に伝える

ストーリーズ広告(9:16縦型)
特徴:全画面表示で没入感が高い
適した商材:体験型サービス、イベント告知
効果的な使い方:最初の3秒で興味を引き、15秒以内で完結

リール広告(9:16縦型動画)
特徴:エンターテインメント性の高いコンテンツの間に表示
適した商材:若年層向け商品、トレンド商品
効果的な使い方:音楽と動きを活かした演出

カルーセル広告(複数枚の画像/動画)
特徴:最大10枚の画像や動画を横スクロールで表示
適した商材:複数商品の紹介、使い方の手順説明
効果的な使い方:ストーリー性を持たせた展開

商材別の最適フォーマット選択

私たちの実績から導き出した、商材別の推奨フォーマットをご紹介します。

商材カテゴリ第1選択第2選択理由
ファッションリールカルーセル着用イメージを動的に見せられる
化粧品ストーリーズフィード使用感を全画面で訴求できる
食品・飲料リールフィードシズル感を表現しやすい
BtoB商材フィードカルーセル詳細な説明が可能
サービス業ストーリーズリール体験価値を伝えやすい

Instagram広告の各フォーマットの使い分けは重要ですが、他のSNS広告プラットフォームとの比較検討もビジネス成果を出す上で欠かせません。Instagram広告以外のプラットフォームの特徴も含めた総合的な理解を深めたいのであれば、SNS広告全体の種類と特徴を詳しく比較解説した記事が参考になります。

成果を出すInstagram広告クリエイティブ作成の5つのコツ

1.最初の1秒で「自分ごと化」させる

スクロールを止めてもらうための最重要ポイントは、瞬時に「これは自分に関係がある」と感じさせることです。

効果的な冒頭演出

  • 質問形式:「〇〇で悩んでいませんか?」
  • 共感型:「私も〇〇で困っていました」
  • 数字訴求:「たった3分で〇〇が変わる」
  • ビフォーアフター:劇的な変化を最初に見せる

私たちが制作した育毛剤の広告では、冒頭に「薄毛が気になり始めた瞬間」を再現することで、ターゲットの共感を得て、CTRを2.8倍に向上させました。

「自分ごと化」を促すための有効な手法として、ユーザー自身が作成したコンテンツ(UGC)を広告に活用する方法があります。信頼性と自然さを兼ね備えたUGCの活用により、広告の効果は大きく高まります。UGCを創出するInstagramキャンペーンの具体的な実施方法については、キャンペーン戦略について詳しく解説したこちらの記事も参考になります

2.視認性を最優先にしたデザイン

スマートフォンの小さな画面でも、一瞬で内容が理解できるデザインが不可欠です。

視認性を高めるポイント

  • 文字サイズ:画面の1/4以上を占める大きさ
  • コントラスト:背景と文字の明度差を50%以上確保
  • 余白:情報を詰め込みすぎない(余白率30%以上)
  • 色使い:ブランドカラー+1色までに限定

ある失敗例では、情報を詰め込みすぎた結果、CTRが0.3%という低水準に。シンプルに作り直したところ、CTRが2.1%まで改善しました。

3.音なしでも伝わる設計

Instagramユーザーの大半は音声OFFで視聴しています。そのため、音がなくても内容が理解できる設計が必要です。

音なし対策

  • 字幕の追加(動画の場合)
  • ビジュアルだけで完結するストーリー
  • アニメーションテキストの活用
  • 表情や動きで感情を表現

私たちが支援した英会話スクールでは、講師の口の動きに合わせて字幕を表示することで、音声OFF視聴でも内容が伝わる工夫をし、申込率を35%向上させました。

4.ブランドの一貫性を保ちながら新鮮さを演出

ブランドイメージを保ちつつ、広告疲れを防ぐことが重要です。

一貫性と新鮮さのバランス

  • ロゴの位置は固定(右上または左上)
  • ブランドカラーは必ず使用
  • トーンは統一しつつ、構図は変化させる
  • 月2〜3本の新規クリエイティブを追加

私たちのデータでは、同じクリエイティブを3週間以上使い続けると、CTRが平均40%低下します。定期的な更新が不可欠です。

5.CTAを明確かつ自然に配置

行動を促すCTA(CalltoAction)は、押し付けがましくなく、でも明確にする必要があります。

効果的なCTA設計

  • 動詞で始める:「今すぐチェック」「詳しく見る」
  • 緊急性を演出:「期間限定」「残りわずか」
  • ベネフィットを明示:「無料で試せる」「30%OFF」
  • 配置:画面下部1/3のエリアに配置

ただし、過度な煽りは逆効果です。ある企業で「今すぐ買わないと損!」という強い表現を使った結果、ブランドイメージが損なわれ、長期的にはLTVが25%低下しました。

実際の企業広告から学ぶ!効果的だった事例紹介

事例1:アパレルブランドの「着回しカルーセル」

中堅アパレルブランドがInstagram上で実施したカルーセル形式の広告が高い成果を上げた事例です。商品の魅力を最大限に伝えるため、1枚目に美しい単体写真を配置し、2〜4枚目で異なる着回しコーディネートを紹介。さらに5枚目では価格やセール情報を掲載し、「この商品はコーデの幅が広い」という印象づけに成功しました。

クリエイティブの工夫

  • 1枚目:商品単体の美しい写真
  • 2〜4枚目:異なるコーディネート例
  • 5枚目:価格とセール情報

成果

  • CTR:4.2%(業界平均の2倍)
  • 各カードの閲覧率:85%以上
  • 購入率:広告経由の8%

成功の要因は、1つの商品で複数の着こなしができることを視覚的に示し、コストパフォーマンスの高さを訴求したことです。

事例2:化粧品ブランドの「15秒変身リール」

スキンケアブランドが実施した、15秒の縦型動画(リール)を活用した“変身型”広告の成功事例です。冒頭で肌悩みに共感を呼び、使用シーン→ビフォーアフターの流れをテンポよく見せる構成と、トレンド音源の活用により、広告感を抑えながら視聴維持と商品遷移を実現しました。

クリエイティブの工夫

  • 0〜3秒:すっぴん状態の肌悩みをクローズアップ
  • 4〜10秒:商品使用シーンを倍速で表示
  • 11〜15秒:メイク完了後の輝く肌を披露

成果

  • 完視聴率:68%
  • エンゲージメント率:12%
  • 商品ページ遷移率:6.5%

トレンド音源を使用し、変身過程を楽しく見せることで、広告感を薄めることに成功しました。

事例3:BtoB企業の「課題解決ストーリーズ」

BtoB向けSaaS企業が実施した、課題解決型のストーリーズ広告で高い成果を上げた事例です。サービス導入前の課題を縦型インフォグラフィックとアニメーションで可視化し、3ステップで解決策を提示。最後に「無料デモ」への導線を設けることで、視覚的に理解しやすく、行動を促す設計となっています。

クリエイティブの工夫

  • 縦型インフォグラフィックで課題を可視化
  • 3つの解決ステップをアニメーションで表現
  • 最後に「無料デモ」への誘導

成果

  • スワイプアップ率:8.2%
  • デモ申込率:12%
  • 商談化率:35%

BtoBでも視覚的にわかりやすくすることで、高い成果を出せることを証明しました。

ここで紹介したBtoB企業の課題解決型ストーリーズ広告は、複雑な商材を視覚的に理解しやすく示す工夫の一例です。BtoB企業全体のSNSマーケティング戦略について、より広範囲に理解を深めたいのであれば、BtoB企業特有の課題解決とマーケティング戦略を詳しく解説した記事もあわせてご確認ください。

まとめ:クリエイティブの改善は永遠の課題

Instagram広告の成果は、クリエイティブの質に大きく左右されます。しかし、「完璧なクリエイティブ」は存在しません。ユーザーの反応を見ながら、継続的に改善していくことが重要です。

成功のポイントをまとめると

  • 最初の1秒で心を掴む
  • 視認性を最優先にする
  • 音なしでも伝わる設計
  • ブランドの一貫性と新鮮さのバランス
  • 明確で自然なCTA

ここで紹介した5つのコツに基づいてクリエイティブを作成した後は、実際の効果測定と継続的な改善が成功への道です。作成したクリエイティブがどの程度の効果を生み出しているのかを正確に測定し、改善していく方法について詳しく知りたいのであれば、効果測定とクリック率改善の具体的な方法を詳しく解説した記事も参考になります。

私たちクロス‧プロップワークスは、3万点以上のクリエイティブ制作実績をもとに、業種や商材に最適な広告クリエイティブをご提案します。データに基づいた制作と改善により、Instagram広告の成果を最大化します。まずは小さくテストを始めて、勝ちパターンを見つけていきましょう。

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クロス・プロップワークスでは、「SNS運用代行・コンサルティングサービス」を提供しております。プライム市場上場のクロス・マーケティンググループの一員だからこそできる、マーケティング業務のプロ集団が、貴社のSNS運用をリードさせて頂きます。

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