InstagramなどのSNSアカウントを運用している企業の担当者様にとって、フォロワーの数は影響力の指標であり、集客やブランディングにおける重要な資産になります。しかし、「とりあえず毎日投稿を続けているものの、フォロワーは一向に増えない…」「競合のアカウントは順調に伸びているのに、一体何が違うのだろうか」そんな焦りや悩みの相談を、私たち専門家は現場で聞くことが多いです。
本記事では、私たち専門家が現場で実践している、企業アカウントが着実にフォロワーを増やしていくための本質的な戦略を、具体的な視点から解説します。
ターゲット設定の重要性と見直し方
「誰にでも」は「誰にも」届かないという現実
多くの企業様が陥りがちな最初の誤解は、「とにかく多くの人に見てほしい」という漠然とした考え方です。しかし、SNSの世界では、万人受けを狙った当たり障りのないコンテンツは、誰の心にも深く刺さることなく、ただタイムラインを流れ去っていくだけです。フォロワーを増やすための本当の出発点は、「誰に届けたいのか」を明確にすること、これに尽きます。
私たちがコンサルティングの現場で最初に行うのは、単なるペルソナ設定ではありません。それは、「自社のサービスや商品を心から愛し、熱心なファンになってくれる可能性のある『未来の顧客』は、一体どのような人物なのか」を徹底的に掘り下げる作業です。これは同時に、「誰に届けないか」を決めることでもあります。ターゲットを絞り込むことで、初めてコンテンツの軸が定まり、メッセージの解像度が格段に上がるのです。
魅力的なプロフィールと統一感のある世界観をつくる
0.5秒で決まる第一印象を制する
ユーザーがあなたのアカウントを発見したとき、フォローするかどうかを判断するのにかける時間は、わずか0.5秒ともいわれています。その瞬間に勝負を決めるのが、プロフィールとフィード全体の見た目です。
プロフィールは、いわば企業の「顔」です。アイコンは鮮明で認識しやすいか、アカウント名は覚えやすいか、そしてプロフィール文には「このアカウントをフォローすると、どのような価値(ベネフィット)があるのか」が簡潔に、そして魅力的に書かれているかが不可欠です。
さらに、個々の投稿が魅力的であることはもちろんですが、それらが一覧で表示されるフィード画面に「統一感のある世界観」がなければ、ユーザーはフォローボタンを押してくれません。私たちが支援しているある人材派遣サービスの企業アカウントでは、「事務職での仕事がもっと楽しくなる」というコンセプトのもと、役立つ知識や共感を呼ぶショート動画でコンテンツを統一しました。これにより、ターゲットである事務職希望者からの強い支持を得ることに成功しています。色味やトーン、写真の構図、文字のフォントといった細部にまでこだわることで、ブランドとしての信頼性と専門性が可視化され、フォローへの強力な後押しとなるのです。
投稿の工夫とアクティブユーザーに響く発信時間
「いつ、何を、どのように」見せるか
どんなに質の高いコンテンツを作成しても、それを見てくれるはずのターゲットがSNSを開いていない時間に投稿していては、その価値は半減してしまいます。投稿は、届ける相手の生活リズムに寄り添うことが基本です。
私たちの最新の調査(2025年3月実施)によれば、Instagramの利用が最も活発になるのは「21時〜22時台」で、実に45.9%のユーザーがこの時間帯に利用しています。次いで「19時〜20時台」や昼休みの「12時〜13時台」も利用率が高い時間帯です。自社のターゲットが最もアクティブになる時間帯を分析し、戦略的に投稿することが成果への近道です。

また、投稿の見せ方にも工夫が求められます。一枚の写真だけでなく、複数の画像や動画を組み合わせたカルーセル投稿は、ユーザーの滞在時間を延ばし、アルゴリズム上でも評価されやすい傾向にあります。情報の網羅性や物語性を伝えやすいため、ノウハウの解説や商品の詳細紹介など、様々な用途で活用できます。
キャンペーンやUGC(ユーザー生成コンテンツ)で拡散力を高める
フォロワーを「参加者」へと変える仕掛け
情報発信を一方的に続けるだけでは、フォロワーの増加には限界があります。そこで重要になるのが、ユーザーを巻き込み、参加を促す「双方向のコミュニケーション」です。
その代表的な手法が、プレゼントキャンペーンです。しかし、これも単に景品を用意すれば良いというものではありません。「フォロー&コメント」を応募条件にすることでエンゲージメントを高めたり、特定のハッシュタグでの投稿を促してUGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を狙ったりと、目的に応じた設計が不可欠です。
UGC、つまりユーザー自身が生成したコンテンツは、企業発信の情報よりも信頼性が高く、何よりの口コミ資産となります。私たちが支援したあるホテルレストランの事例ですが、LINE公式アカウントでショップカードを導入し、来店特典と引き換えにInstagramでのハッシュタグ投稿を促す施策を実施しました。その結果、お客様が撮影した魅力的な料理の写真が自然とSNS上に増え、それを見た新たな顧客が来店するという好循環を生み出すことに成功しています。このように、フォロワーを単なる情報の受け手から「ブランドを共に盛り上げる参加者」へと変える戦略が、爆発的な拡散力を生む鍵となるのです。
まとめ:フォロワーを「増やす」から「深める」へ
企業アカウントがフォロワーを着実に増やしていくためには、ターゲット設計から始まり、プロフィールの最適化、世界観の構築、戦略的な投稿、そしてユーザーを巻き込む拡散施策まで、一貫した計画が不可欠です。
しかし、最も大切なことをお伝えします。それは、単に数字としてのフォロワーを追い求めるのではなく、「自社に興味を持ち続けてくれるファン」との関係性をいかに深めていくか、という視点です。
明日からぜひ、あなたの投稿を見るであろう「たった一人の理想のフォロワー」の顔を思い浮かべてみてください。その人に向けて、心を込めて価値ある情報を届けること。その積み重ねこそが、エンゲージメントを高め、結果として質の高いフォロワーの獲得、そして最終的なビジネスの成果へとつながっていきます。フォロワーを「増やす」から「深める」へ。その意識の転換こそが、本当の成功への第一歩です。
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クロス・プロップワークスでは、「SNS運用代行・コンサルティングサービス」を提供しております。プライム市場上場のクロス・マーケティンググループの一員だからこそできる、マーケティング業務のプロ集団が、貴社のSNS運用をリードさせて頂きます。
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運用目的に応じて採用方針を決定
SNS運用の目的を明確にした上で、運用方針や投稿内容の方向性を決定します。
・SNS運用の目的に沿ったkpiの設定
・ターゲット、ペルソナの設定
方針に沿った運用代行
運用方針に沿った投稿記事の作成から投稿、ユーザー対応などの日々の運用業務を代行します。
レポートをもとに内容を改善
月次レポートをもとに次回の投稿内容の改善を行います。
・月次オンラインMTGの実施
・アカウント活性化施策
気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください!

